[35]..重症ヒステリーで、その意識は深い夢の段階にある。..発作を起こさせた出来事がいつも幻覚として繰り返し体験される例など.. “ 第2状態 ”に於ける意識に同一性があり(,その状態独自の記憶 )全健忘によって覚醒状態から隔離されている。

[37]“ 透視者・予言者 ”の多い家系?( 覚醒時幻覚など. )

[39]( 最初の夢遊症発作等? )..顔面蒼白,ゆっくりと床や椅子に倒れるか腰掛ける,両眼を閉じてカタレプシーのような( 全身硬直,自発的働きの無い )状態。( 幾分か深呼吸,語り始める. )大体弛緩している。
( 瞬目反射と触覚は保たれている )特に初めの段階に,触れられると敏感な驚いたような反応。

[40]亡くなった親類知人等の話し真似(-劇的な.)発作の度毎に不規則に変化する,多種多様。一人称で語ることもあるが長くなく,大抵,次の発作を予告する。

[40]3人称で語る。創作も含め人物等の特徴に従い,なりきっている。
エクスターゼの終りには大抵,ろう屈症( 蝋人形のように,外部から取らされる体位をそのままいつまでも保つ,カタレプシーが強くなったとき. ) 次第に覚醒状態。[ 恐ろしいばかりの顔面蒼白- 突然の,-発作の後半に現れることもしばしば( 脈拍弱いが規則正しく数も正常,呼吸は静かで表在性,殆んど認められないことも. ):発作のために死ぬのではないかという不安・興奮. ]

[41]当人はどの発作のあとでも“ 恍惚の中で ”体験したことを正確に知っているが,“ 霊媒 ”中の(トランス時)語り内容にはあとで怒るという反応。

[42]多くの自動症。“ 徘徊(発作時)”,エクスターゼのあと30分間ヒステリー性盲目となったことがある( 瞳孔反応は保たれているが卓上灯りが見えない. )

[43]入眠期幻影,かなりの頻度,床に就いてしばらくすると部屋が明るくなり,茫としたもやのような明るさから白いきらきらとした輝く姿( 白いヴェールのような衣. )自身の部屋で夜の路上や黒い姿をみる. 一度廊下の暗がりで恐ろしい赤銅色の顔が凝視している. ( 5-6歳の頃,一度夜半に,彼女の祖父の姿を見たこと. 面識無かった. )

[46]“ 不思議な覚醒状態 ” -( 彼女の祖父の姿. )

[50]“ あら,わたしまた眠ってしまったのね。”

[56]全健忘は必ずエクスターゼの直後だけに限られている。30分もすると、健忘は次第に無くなり,起こったことについての断片的な記憶は戻ってくるが、まだ夢想的なことや幻覚などを伴う半夢遊症は大抵残っている。しかしその戻り方は全く不規則でそのときによってまちまちである。

[96]..知覚の消失している場合は無意識へ、一次的な暗示がある。..
覚醒意識に向けられる暗示によって実現される( そのあいだに,運動現象からの自己暗示によって,より深い催眠に到達する. )

[98]なぜ、自動症が知覚領域に侵入し、聴覚領域には侵入しなかったか..

[100-101]“ 入眠時幻覚 ” - 元の夢? たとえば、モーリーは、自己観察によって、入眠時に浮かんだのと同じ形象が、引き続いて見た夢の対象でもあったことを確認している。

[119]夢の源泉は、感情強調された表象であって、しかもほんの短時間しか覚醒意識にのぼらなかった表象であろうと推測される。

[121]彼女は、2回目の交霊会で突然失神発作に似た発作に襲われ、その発作から覚醒したとき様々な幻覚を記憶していた。本人は一瞬も意識は失ってしなかったという。

[145]“ 潜在記憶イメージの喚起 ”には( たとえば感覚のような )媒介物がある。

[148]多くの夢遊症者がエクスターゼに於いて示す知的高揚..彼女はエクスターゼの後に必ず来る夢幻状態のとき、その会話の場に居合わせていたのであった。

[184]先頃わたしは痴呆化の進んだ若い女性患者で強迫談話のある例を観察した。この患者は何時間にもわたってものすごい速さで、生涯に出会ったことのある門番たちのことを一人のこらず描写したのであるが、それは彼らの家族・子供・部屋のつくり具合から更に信じられない程の細部にまでわたるものであった。..

3. 夢を嫌う ( 現象の心理と病理 )